フィナステリドでEDになる?発生頻度と妊活への影響・対処法を解説
- 7月3日
- 読了時間: 6分
「薄毛は治療したいけれど、AGA治療薬でEDや性欲低下が起こるのではないか」と不安に感じる方は少なくありません。
特に、インターネット上の体験談や口コミを見て、服用をためらっている方もいるでしょう。
フィナステリドはAGA治療で広く使われている薬ですが、性機能に関する副作用は気になるテーマの一つです。
実際の発生頻度は高くありませんが、感じ方や症状の出方には個人差があります。
この記事では、フィナステリドとEDの発生頻度、公的資料をもとにした根拠、妊活への影響、副作用が気になるときの対処法、相談先の考え方を解説します。
1. フィナステリドでEDになる確率は?
発生頻度を見るときは、薬の添付文書に書かれている頻度区分と、国内臨床試験で報告された実際の数値を分けて確認するとわかりやすくなります。以下では、それぞれを表で整理しています。
まず、添付文書では、性欲減退は「1〜5%未満」、勃起機能不全(ED)と射精障害は「1%未満」とされています。EDについては、多くみられる副作用ではないことがわかります。
次に、国内承認時の臨床試験では、フィナステリド(先発医薬品名:プロペシア)1mgを飲んだ人のうち、性欲減退は1.1%、勃起機能不全(ED)は0.7%、射精障害は0.4%と報告されています。添付文書の区分と臨床試験の数値は書き方が違いますが、どちらも「性機能に関する副作用は低頻度」という点では共通しています。
ただし、数字はあくまで目安です。体調や不安の強さ、ほかの原因などが重なることもあるため、症状の出方には個人差があります。気になる変化があれば、自分で判断してやめる前に、医師に相談しましょう。
AGAは少しずつ進みやすいため、薬を続けるかどうかは、効果と不安の両方を見ながら考えることが大切です。迷ったときは、飲み始める前でも、飲んだあとでも医師に相談できます。
副作用の種類 | 発生頻度(添付文書) | 国内臨床試験 |
性欲減退 | 1~5%未満 | 1.1% |
勃起機能不全(ED) | 1%未満 | 0.7% |
射精障害 | 1%未満 | 0.4% |
2. 心理的な要因が影響することもある
薬を飲んだあとの体の変化には、薬そのものだけでなく、寝不足、疲れ、ストレス、不安などが関係することもあります。気になる症状があっても、原因が一つとは限りません。
そのため、服用後に変化を感じても、すぐに「薬のせいだ」と決めつけず、気になる症状が続くときは医師に相談することが大切です。
副作用の発生頻度や対処法をあらかじめ知っておくことで、不安を整理しやすくなります。気になる症状が続く場合は、医師に相談して原因を確認しましょう。
3. 妊活中に服用しても大丈夫?
妊活中の方が気になりやすいのが、「薬の影響が妊娠に関係しないか」という点です。不安に思うのは自然なことです。
■ 精液に移る量はごくわずか
資料では、薬の成分が精液に移る量はごくわずかとされています。一方で、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方、授乳中の方はこの薬を使えません。また、割れた錠剤や砕けた錠剤には触れないよう注意が必要です。
妊活中だからといって、すべての人が同じ対応になるわけではありません。続けてよいか迷うときは、医師に相談して、自分に合った判断をするのが安心です。
ただし注意点として、フィナステリドは「妊娠中・授乳中の女性が割れた錠剤の成分に直接触れること(経皮吸収)」は禁忌とされています。薬の保管場所には十分注意してください。
妊活中の服用について不安がある場合は、自己判断で中止せず、服用継続の可否を医師に相談しましょう。
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4. 副作用が気になるときの対処法
気になる症状があっても、すぐに自分の判断でやめるのではなく、まずは医師に相談することが基本です。考え方の例を3つ紹介します。
1.まずは飲み方を相談する
症状の強さや続いている期間によっては、今後どうするかを医師と一緒に考えます。副作用かもしれないと思っても、自分だけで中止しないようにしましょう。
2.薬以外の原因も考える
体の変化は、寝不足、疲れ、ストレス、ほかの薬などでも起こることがあります。必要に応じて、医師が原因を一緒に確認します。
3.相談しやすい方法を選ぶ
対面でもオンラインでも、続けて相談しやすい受診方法を選ぶことが大切です。話しやすさは、治療を続けるうえで意外と大事なポイントです。
5. よくある質問
Q. 薬を飲み始めてすぐに性欲が落ちた気がします。すぐにやめた方がいいですか?
A.すぐにやめるかどうかは、自分だけで決めない方が安心です。体調や不安の影響でそう感じることもあるため、気になる症状が続くときは医師に相談してください。
Q. バイアグラなどの薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?
A.持病やほかに飲んでいる薬によっては、注意が必要なことがあります。自己判断で組み合わせず、今飲んでいる薬を医師に伝えたうえで確認しましょう。
Q. フィナステリドの副作用は、飲み始めてどれくらいで出ますか?
A.出る時期には個人差があり、飲み始めてすぐに気になる人もいれば、特に変化を感じない人もいます。症状が続く場合や不安が強い場合は、自己判断でやめる前に医師へ相談しましょう。
Q. フィナステリドをやめると、EDや性欲低下は戻りますか?
A.症状の経過には個人差があるため、一概には言えません。気になる症状があるときは、中止するかどうかを含めて医師に相談し、必要に応じて原因を確認することが大切です。
Q. 妊活中はフィナステリドをやめた方がいいですか?
A.妊活中だからといって、すべての人が同じ対応になるわけではありません。不安がある場合は、自己判断で中止せず、服用を続けてよいか医師に相談しましょう。
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6. まとめ|不安があるときは医師に相談を
フィナステリドによるEDや性欲低下などの性機能に関する副作用は、添付文書や国内臨床試験のデータを見る限り、いずれも低頻度です。
ただし、症状の出方には個人差があり、体調や不安、ほかの原因が関係することもあります。気になる変化があっても、自己判断で中止せず、まずは医師に相談して原因や対処法を確認しましょう。
妊活中の服用について不安がある場合も、自己判断でやめるのではなく、医師に相談して自分に合った治療の進め方を考えることが大切です。
参考文献
執筆者
執筆・監修:髙橋 文乃(薬剤師)
経歴:2022年に薬剤師免許を取得。大手ドラッグストアでの調剤・服薬指導を経て、KDDIに入社後、現在はPonta薬局で薬剤師として勤務。オンライン診療・オンライン服薬指導やヘルスケア領域の情報発信に携わる。





