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ドクターズコラム

ユベラの特徴、もたらす効果をわかりやすく解説!

  • 6月30日
  • 読了時間: 4分

ユベラは、ビタミンEを補うことで体の血行を整え、さまざまな不調の改善に使われてきたお薬です。名前は聞いたことがあっても、どのような働きがあり、どんなときに使われるのかは意外と知られていません。このコラムでは、ユベラの基本的な特徴や効果、服用時のポイントについて、できるだけわかりやすくご紹介していきます。




ユベラとは? 

ユベラとは、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)を主成分とする医療用医薬品です。ビタミンEは脂溶性ビタミンの一つで、体内では主に抗酸化作用を担っています。紫外線やストレス、加齢などによって生じる「活性酸素」から細胞を守る働きがあるとされ、皮膚や血管などさまざまな組織の健康維持に関与しています。 

 

美容領域では内服セットの一つとして処方されることも多く、「なんとなく肌に良さそう」という印象で服用されている方も少なくありません。 

では、実際にどのような作用が期待できるのでしょうか。 


 

ユベラがもたらす「2つの主な効果」 

① 血流改善

ユベラは保険診療の場では、しもやけなどの末梢循環障害に対して血流改善を目的に処方されることがあります。これを美容目的で内服する場合、血流改善によりくすみや肌の血色感を整える効果が期待できます。 


② 抗酸化作用

ビタミンEは脂溶性ビタミンの一つで、皮膚の老化に影響を与える紫外線や生活習慣による酸化ストレスから細胞を守る働きがあるとされ、こうした作用が肌のハリや透明感の維持につながると考えられています。 

また、LDLコレステロールの酸化を抑制する作用も報告されており、動脈硬化の進行など体内の老化予防に寄与する可能性があります。 

 


効果的な取り入れ方

ユベラは1日2~3回、食後に内服します。脂溶性ビタミンであるため、脂質を含む食事とともに摂取することで吸収効率が高まるとされ、食後の服用がおすすめです。 

美容目的では単独で処方されることは少なく、ビタミンCやトラネキサム酸と組み合わせて内服されることが一般的です。特にビタミンCとビタミンEはともに抗酸化作用を持ち、相互に補完し合う関係にあるとされています。 


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過剰摂取したらどうなる?

ビタミンEは脂溶性のため、水溶性ビタミンと比較すると体内に蓄積しやすい性質があります。成人女性の推奨摂取量は約6mg/日とされ、耐容上限量は650mg/日と設定されています(日本人の食事摂取基準2020年版)。一般的な食事で過剰摂取となることはほとんどありませんが、薬やサプリメントの大量摂取では、出血しやすくなるリスクや吐き気や下痢などの胃腸症状、長期的には骨粗しょう症などの原因となる可能性が指摘されています。 

特に抗凝固薬などを内服されている方は併用することで出血傾向のリスクが高まりますので、自己判断での摂取には注意が必要です。 

 


徹底比較:トラネキサム酸、シナールとの違い 

〇 ビタミンC(シナールなど)との違い 

ビタミンCは水溶性ビタミンで、メラニンが体内で作られるのを防いだり、コラーゲン合成の促進が主な作用です。美肌効果としては美白作用や肌の質感改善に効果が期待できます。内服だけではなく外用でも効果があるため、化粧水などにも含まれることがあります。 

 

〇 トラネキサム酸との違い 

風邪でのどが痛いときに医師から処方された経験がある方もいらっしゃるかもしれません。 トラネキサム酸は抗炎症作用を有し、慢性炎症が関与するとされる肝斑に対して有効性が報告されています。 



副作用と注意点 

副作用として便秘、胃部不快感、下痢、肝機能障害などがあります。 

抗凝固薬内服中の方、出血傾向のある方、すでにビタミンEを含む内服やサプリメントを摂取している方は受診時に必ず医師へ申告してください。 

 


まとめ 

ユベラは単独で大きな効果をもたらす薬ではありませんが、酸化や血流低下といった「肌老化の土台」に働きかける内服薬です。40~50代は紫外線の蓄積や生活習慣、ホルモン変動などの影響が表面化しやすい年代です。スキンケアや美容医療とも組み合わせながら、体の内側から整える一手として取り入れることに意味があります。 


大切なのは「なんとなく飲む」のではなく、作用を理解し、適切な量を守りながら毎日コツコツと継続することです。 

美容医療は、外側だけでなく内側の環境づくりも大切です。 

ユベラは、その“土台作り”を支える選択肢の一つといえるでしょう。 

 


参考文献


執筆者

執筆:白井 麻理恵 先生 

経歴:山梨大学医学部卒業。昭和医科大学形成外科学講座にて形成外科専門医を取得。現在は大手美容クリニックに所属し、形成外科で培った解剖学的知識と臨床経験をもとに機能面と自然な美しさの両立を心がけた美容医療を行っている。 


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