シナールとは?効果や取り入れ方、注意点をわかりやすく解説!
- 6月17日
- 読了時間: 6分
「シミが増えた気がする」「ニキビ跡の茶色がなかなか引かない」などの肌悩みでよく処方されるのがシナールです。
シナールはビタミンC+パントテン酸カルシウムを配合した処方薬で、とくにシミに対して効果が期待できる薬剤です。ただし飲めばすぐ白くなるタイプの薬ではなく、継続して使用することが大切です。この記事では、シナールの効果・飲み方・注意点まで、ポイントをわかりやすく解説します。
シナールとは?
シナールはビタミンC(アスコルビン酸)とビタミンB5(パントテン酸カルシウム)を主成分とする医療用医薬品(処方薬)です。ビタミンC 200mgとパントテン酸カルシウム 3mgが配合されています。
ビタミンCは強力な抗酸化作用やシミ・くすみの原因となるメラニン生成を抑制する作用があり、美容目的でよく使用されます。パントテン酸カルシウムはビタミンCの吸収を助ける作用があり、皮膚機能に及ぼす効果を増強してくれます。
なお「シナール」と言った場合には通常処方薬を指しますが、市販薬ブランドとして「シナールEXシリーズ」「シナールLホワイト エクシア」も存在します。これらは配合成分が異なっており注意が必要です。
シナールがもたらす「3つの主な効果」
シナールは美容目的として、下記のような効果を期待して使用されます。
① メラニン色素の生成抑制
② コラーゲンの生成促進
③ 抗酸化作用
ただしこれらの効果はいずれも即効性があるものではありません。飲み始めてから少なくとも1ヶ月、人によっては3ヶ月〜6ヶ月程度はかかるため、じっくりと内服を続けることが大切です。
① メラニン色素の生成抑制
紫外線や女性ホルモンの影響でメラニン合成が促進されてしまうと、シミやくすみの原因となります。
ここでシナールはメラニン合成を抑制し、また既に産生されてしまったメラニンの還元を促進する作用を持っています。
メラニン合成を抑制することで、できてしまったシミを改善する効果やシミ予防の効果が期待できるというわけです。
② コラーゲンの生成促進
コラーゲン(膠原線維)は皮膚の少し深い部分である真皮に存在するタンパク質です。真皮は肌のハリ・弾力を保つために重要な役割を果たしていますが、年齢とともに減少してしまいます。シナールはコラーゲンの生成を促進する作用があり、肌のハリやシワに対する効果も期待できます。
③ 抗酸化作用
ヒトの体内では常に活性酸素が生成されています。活性酸素は免疫に関わりますが、増えすぎることで自らの細胞を傷つけてしまい老化の原因にもなり得ます。
シナールに含まれるビタミンCは強力な抗酸化作用を持ち、活性酸素の過剰産生を抑制する効果が期待できます。
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効果的な取り入れ方
シナールは錠剤と顆粒が存在しており、取り入れ方は1日3回で錠剤であれば1回1錠(1日3錠)、顆粒であれば1回1g(1日3g)が基本となります。
※ただし、用法用量は症状や体質によっても異なる場合があるため、処方医の指示に従ってください。
シナールの主要成分であるビタミンCは水溶性のため、一度に大量に摂取しても尿から排泄されてしまいます。このため一度にまとめて内服するのではなく、分けて内服することで血中濃度を常に高く一定に保つようにすることが必要です。
1日3回なので朝・昼・夕の食事と合わせて内服することで、飲み忘れが減らせます。飲むタイミングの指定はありませんが、胃が弱い方は胃部不快感が出ることがあるため、食後に飲むほうが無難でしょう。
徹底比較:ユベラ、トラネキサム酸との違い
シナール以外に、美容内服としてよく用いられるのがトラネキサム酸やビタミンE(ユベラ)です。
〇 トラネキサム酸
トラネキサム酸はプラスミンの働きを抑えることで、抗炎症作用を発揮します。シミの中でも肝斑は皮膚において慢性的な炎症が生じている状態であり、トラネキサム酸が用いられることが多いタイプのシミです。
〇 ユベラ
ユベラはビタミンEを有効成分とする内服薬です。ビタミンEはビタミンCと同様に抗酸化作用を持つビタミンであり、また血流を促進する作用から末梢循環障害やしもやけに対して使用されます。
美容目的でも、これらの効果を期待してシナール等と併用で処方されることがあります。
過剰摂取のリスク
シナールの主成分であるビタミンCは水溶性ビタミンであり、過剰摂取しても消化管からの吸収率が低下し尿中に排泄されるため安全な場合が多いです。
ただし吐気や下痢、腹痛などの胃腸症状がでることがあり、腎臓が悪い方で大量のビタミンCを摂取すると腎結石のリスクが高まるとされています。
また消化管からの吸収率が低下するということは、期待するような効果も得られづらくなることを意味します。シナールは「たくさん飲めば早く効く」わけではなく、指定された用法用量を守って継続的に内服を行うことが大切です。
副作用と注意点
シナールは安全性の高い薬剤ですが、副作用や注意点もあります。
副作用として一般的なのは胃腸症状です。胃部不快感や悪心(吐気)、嘔吐、下痢などの報告があります。一方で添付文書上、生命に関係するような重大な副作用については設定されていません。
内服中の注意点として、尿検査や便潜血反応検査の結果に影響する場合があります。尿糖は糖尿病等の、便潜血は大腸疾患スクリーニングの検査としてそれぞれ重要なため内服中はその旨を申告しましょう。
また、ビタミンCは広く含まれる栄養素です。健康に良いと考えもともと内服していたサプリメントや食べ物・飲み物に多くビタミンCが含まれており、シナールを内服することで過剰摂取になってしまうケースが存在します。
まとめ
今回の記事ではシナールについて見てきました。
シナールはビタミンCとその作用をサポートするパントテン酸カルシウムが配合された処方薬で、メラニン色素の生成抑制や抗酸化作用から美容目的でもよく使用される内服薬です。即効性がある薬剤ではないので、1日3回内服を基本として継続使用することが大切です。
副作用として吐き気・下痢などの消化器症状が現れることもありますが、総じて重篤な副作用は少ない傾向にあります。
肌の土台作りを支える内服薬として重要な役割を持つシナール。美肌を目指す方は内服を検討してみてください。
執筆者について
執筆:竹内 想 先生
経歴:
医学部を卒業後、現在は皮膚科医として病院やクリニックで外来診療を行っています。
皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点をおき、WEB記事監修や執筆活動も行っています。



