オンライン診療の診察の流れ|ビデオ通話の準備から終了まで解説
初めてオンライン診療を受けるときは、ビデオ通話がどのように始まり、医師から何を聞かれるのか分からず、戸惑うことがあります。オンライン診療の診察は、接続環境を整えて問診を受け、医師が状態を確認し、現時点での見立てや今後の方針を確認する流れで進みます。本記事では、診察前の環境、医師に伝える症状や服薬情報、通話終了前の確認事項を説明します。流れを知っておけば、準備すべきことを整理し、落ち着いて診察に臨みやすくなります。緊急性が疑われる症状や状態がある場合は、救急要請または速やかな対面受診を優先してください。
1. 診察開始前にビデオ通話の環境を整える
診察が始まる前に、患者さん自身が接続環境を確認し、落ち着いて話せる場所を整えておきましょう。通信や音声の確認を直前まで残すと、診察時間中に設定に手間取ることがあります。
予約時刻より前に、医療機関から届いた予約完了案内を見直します。本人確認が必要な場合も、書類や確認方法は医療機関によって異なるため、案内された手順に従ってください。
予約時刻と接続方法を確認する
まず、診察の開始時刻とビデオ通話への接続方法を確認します。専用アプリを開く、案内された画面から入室するなど、方法は医療機関ごとに異なります。共通の操作方法があるわけではないため、受診先から届いた案内に従ってください。
スマートフォンやパソコンは十分に充電し、必要なら充電器を近くに置きます。安定して通信できる場所か、カメラとマイクが使える状態かも事前に確かめましょう。診察中の着信や通知が気になる場合は、必要な連絡を受けられる状態を保ちながら、不要な通知を抑える設定にしておくと会話に集中しやすくなります。
会話と映像を確認しやすい場所を選ぶ
診察は、周囲に会話を聞かれにくい場所で受けます。カフェや待合スペースなど人の出入りが多い場所では、症状や治療歴を話しにくくなるため避けましょう。自宅など、周囲に会話を聞かれにくく、落ち着いて受診できる場所へ移ってから接続しましょう。
顔色や必要な部位を医師が確認しやすいように、逆光を避けて明るさを整えます。症状を記したメモ、お薬手帳、服用中の薬の包装など、診察中に参照する資料は手の届く場所にまとめておくと、質問されたときに確認しやすくなります。
診察開始前チェックリスト
□ 予約時刻を確認した
□ 案内された接続方法を確認した
□ 通信が安定している
□ カメラとマイクが使える
□ 端末を充電した
□ 顔や必要な部位が見える明るさがある
□ 会話を聞かれにくい場所を確保した
□ 症状メモやお薬手帳などを手元に置いた
2. 症状と服薬情報を医師へ伝える
診察では、最も困っている症状から話し、その始まりや変化を順に伝えます。病名を自分で推測して説明するより、実際に起きていることを具体的に伝える方が、医師が状態を把握しやすくなります。
うまく話せるか心配でも、すべてを一度に説明する必要はありません。医師から追加の質問があるため、分かる範囲で答え、覚えていないことや確認できないことは「分かりません」と伝えてください。
症状の始まりと変化を時系列で伝える
最初に、いま最も困っている症状を伝えます。そのうえで、「いつから」「体のどこに」「どのような症状があり」「どの程度つらいか」を、起きた順番に沿って話します。例えば、症状が続いているのか、いったん良くなってから再び現れたのかによっても、医師が確認する内容は変わります。
姿勢や食事、時間帯などで良くなる・悪くなる条件があれば補足します。仕事、家事、睡眠、食事など日常生活への影響も大切な情報です。体温や血圧などの測定値がある場合は、数値だけでなく、いつ測ったのかも伝えましょう。
服用中の薬や既往歴を伝える
医師が診断や処方の要否を判断する際には、現在の症状だけでなく、服用中の薬やこれまでの病気も確認します。処方薬に加えて、市販薬やサプリメントを使っている場合も伝えてください。薬の名前が分からないときは、お薬手帳や薬の包装を見ながら答えると正確です。
現在治療中の病気、過去に受けた治療、薬や食べ物などによるアレルギーがあれば、分かる範囲で共有します。中断した薬や、指示どおりに飲めなかった薬がある場合も、隠さず事実を伝えることが診療の安全につながります。

3. 医師が診察中に状態と治療方針を確認する
医師は、問診とビデオ通話で確認できる情報を組み合わせ、診断、治療方針、処方の要否、オンライン診療を継続できるかを個別に判断します。患者さんから十分に話したつもりでも、医師が必要と考える項目について追加で質問することがあります。
診察では、症状の経過、既往歴、服薬状況、測定値などを確認します。加えて、ビデオ通話で確認できる範囲で、顔色、話し方、呼吸の様子、必要な部位の状態などを見ることがあります。どの部位をどのように映すかは医師の指示に従い、無理な姿勢や危険な場所での撮影は避けてください。
症状や状態によっては、医師が直接触れて確認する触診や、医療機関での検査・処置が必要になることがあります。その場合、オンライン診療だけで判断せず、医師が対面受診の必要性を判断します。
情報が多ければ必ず診断や処方まで進められる、というわけではありません。薬を処方するか、経過をみるか、別の方法で確認するかは、医師が症状と得られた情報を踏まえて決めます。

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4. 診察終了前に結果と次の行動を確認する
診察を終える前に、診察結果または現時点の見立て、治療方針、処方の有無、症状が変化したときの行動を確認しましょう。聞き取れなかった言葉や分からない説明があれば、その場で聞き直して構いません。
説明を聞きながら短くメモを取り、最後に自分の理解を確認すると、通話終了後の迷いを減らせます。聞き取れなかった内容や、次に何をすればよいか分からない点は、診察を終える前に確認しましょう。
診察終了後の決済や薬の受け取りに関する案内方法は、医療機関や処方の方法によって異なります。医師がビデオ通話中に説明する場合もあれば、通話終了後にアプリやメール、医療機関の受付、薬局などから案内される場合もあります。ビデオ通話を終える前に、診察後はどの案内を確認し、次に何をすればよいかを聞いておくと迷いにくくなります。支払いや薬の受け取りの詳しい手順は、受診先からの案内に従ってください。
処方の有無と治療方針を確認する
まず、医師がどのように状態を見立て、どのような方針を示したのかを確認します。処方がある場合は、その薬を使う目的と、医師から示された診察上の注意点を聞きます。オンライン診療を受けたからといって、必ず薬が処方されるわけではありません。医師が処方は不要と判断した場合も、今後どのように経過をみるのかを確認しましょう。
保険診療で薬局が調剤する場合、用法・用量、飲み合わせ、服用上の注意などの服薬指導は薬剤師が行います。本記事では薬を受け取る工程は扱わないため、診察終了時には、まず医師が示した治療方針と処方の有無を整理してください。
再診や対面受診が必要か確認する
次に、再診の時期と、症状が変化・悪化したときにどう行動するかを確認します。対面受診を案内された場合は、対面での確認が必要な理由、いつまでに受診するのか、どこを受診するよう示されたのかを聞いておきます。急な変化があった場合の行動について医師から説明があれば、その内容もメモしてください。
診察終了前の確認リスト
□ 診察結果または現時点の見立て
□ 治療方針
□ 処方の有無
□ 医師から示された注意点
□ 症状が変化・悪化したときの行動
□ 再診・対面受診の要否
□ 診察後に確認する案内と、次に行う手続き
診断や処方が可能か、対面受診が必要かは、診察で得られた情報を踏まえて医師が個別に判断します。
5. よくある質問
Q. オンライン診療の診察では最初に何を聞かれますか?
A. 本人確認などの前提確認の後、最も困っている症状、症状が始まった時期や変化、服薬状況、既往歴などを確認されるのが一般的です。質問の順序は、医療機関や診療内容によって異なります。
Q. 症状をうまく説明できなくても受診できますか?
A. 病名を自分で決めて説明する必要はありません。「いつから」「どこが」「どのように変化したか」「生活にどの程度影響しているか」をメモしておくと伝えやすくなります。分からないことは推測せず、そのまま医師へ伝えてください。
Q. 診察中に見せるために何を手元へ用意しますか?
A. 症状の経過を記したメモ、体温や血圧などの測定値、お薬手帳、服用中の薬の包装など、診察で参照する情報を手元に置きます。必要な書類や準備物の詳細は医療機関の案内を確認してください。
Q. オンライン診療では必ず薬を処方してもらえますか?
A. 必ず処方されるわけではありません。医師が診察で得た情報を基に、処方の必要性と内容を個別に判断します。追加の身体診察や検査などが必要な場合は、対面受診が案内されることもあります。
Q. 診察中に対面受診を案内されたら何を確認しますか?
A. 対面での確認が必要な理由、受診する時期、医師から示された受診先、症状が悪化した場合の行動を確認します。聞き取れなかった内容があれば、診察を終える前に聞き直しましょう。
6. まとめ|診察の流れを知り、伝える情報と確認事項を準備しよう
オンライン診療の診察は、患者さんが接続環境を整え、症状や服薬情報を医師へ伝え、医師が状態と治療方針を判断し、最後に結果と次の行動を確認する流れで進みます。事前に症状の経過をメモし、お薬手帳などを手元に置いておくと、必要な情報を伝えやすくなります。
診察の途中で分からないことがあれば、その場で医師へ確認してください。処方の有無だけでなく、再診の時期や症状が変化した場合の行動まで聞いておくことが大切です。医師の判断により、追加の身体診察や検査のために対面受診が必要になる場合もあります。
症状について判断に迷う場合、治療や処方の必要性を確認したい場合、症状が続く・変化する場合は、医師への相談を検討してください。診断や処方が可能か、対面受診が必要かは、診察で得られた情報を踏まえて医師が個別に判断します。
参考文献
執筆者
執筆:auウェルネスのオンライン診療 編集部





