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コラム

花粉症の症状一覧|くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・だるさ・肌荒れの原因と受診目安

9月25日
読了時間: 7分

毎年、特定の季節になると多くの方を悩ませる花粉症。代表的な症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみですが、喉の違和感、咳、頭痛、倦怠感、集中力の低下、肌荒れなど、鼻や目以外の不調として現れることもあります。「この症状も花粉症なのか」「風邪との違いは何か」と迷ったときは、症状の出方や続く期間を確認することが大切です。

この記事では、花粉症で起こりやすい症状を一覧で整理し、風邪との見分け方、受診の目安、症状に応じた診療科の考え方まで、一般的な医学情報をもとに解説します。



1. 花粉症の3大症状(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)のメカニズム

花粉症の代表的な症状は、体内に侵入した花粉(アレルゲン)を「異物」として追い出そうとする、人間の免疫反応の過剰な働きによって引き起こされると考えられています。

日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会などが関わる『鼻アレルギー診療ガイドライン』では、アレルギー性鼻炎の主な症状として、くしゃみ、水様性鼻漏、鼻閉が挙げられています。花粉が鼻の粘膜に付着すると、体内でヒスタミンなどの化学物質が放出され、知覚神経を刺激することでくしゃみや鼻水が起こります。また、ロイコトリエンなどの物質が血管に作用して粘膜の腫れを引き起こすことで、鼻づまりが生じると考えられています。



2. 花粉症が引き起こす症状の種類

花粉症の影響は鼻や目にとどまらず、全身に多種多様な不調をもたらします。ここでは症状を3つのカテゴリに分けて整理します。


呼吸器・局所の症状(咳・喉の痛み)

花粉症によって分泌された鼻水が喉の奥に流れ落ちる「後鼻漏(こうびろう)」が起こると、喉の粘膜が刺激され、喉の痛みや乾いた咳が出やすくなるという報告があります。また、鼻づまりによる「口呼吸」も喉の乾燥を招く一因となります。


全身症状(頭痛・倦怠感・熱っぽさ)

鼻づまりが長引くと、息苦しさや睡眠の質の低下につながり、頭が重い、集中しにくい、日中にだるさを感じるといった不調が出ることがあります。また、鼻や副鼻腔まわりの違和感が頭痛のように感じられることもあります。症状が強い場合や長引く場合は、花粉症以外の原因が隠れていないか確認することも大切です。

なお、花粉症では強い発熱が続くことは一般的ではありません。ただし、鼻づまりによる息苦しさや睡眠不足、炎症による不快感から「熱っぽい」「体がだるい」と感じることがあります。高熱がある、黄色や緑色の鼻水が続く、強い喉の痛みがある場合は、風邪や副鼻腔炎など別の病気が関係している可能性もあるため、医療機関への相談を検討しましょう。


皮膚症状(肌荒れ・かゆみ)

空気中の花粉が肌に触れることで、「花粉皮膚炎(かふんひふえん)」と呼ばれる赤みやかゆみが生じることがあります。特に空気が乾燥する時期は肌のバリア機能が低下しやすく、微細な花粉の刺激を受けやすくなることがあります。


目の症状(かゆみ・充血・涙)

花粉が目の表面に付着すると、目のかゆみ、充血、涙、異物感などが起こることがあります。特に目のかゆみは花粉症でよくみられる症状の一つで、鼻症状と同時に現れることも少なくありません。目をこすると症状が悪化したり、目の表面を傷つけたりするおそれがあるため、強いかゆみや充血が続く場合は眼科への相談も検討しましょう。



3. 花粉の種類と飛散時期カレンダー(スギ・ヒノキ・ブタクサ等)

花粉の飛散時期は、地域やその年の気候によって前後します。一般的には、春はスギやヒノキ、初夏から夏にかけてはイネ科、秋はブタクサやヨモギなどの花粉が飛散しやすいとされています。自分の症状が悪化する時期を確認することで、原因となる花粉を推測する手がかりになります。

  • 春(2月〜5月頃): スギ、ヒノキ

  • 初夏〜夏(5〜8月頃): イネ科(カモガヤ、オオアワガエリ等)

  • 秋(8月〜10月頃): キク科(ブタクサ、ヨモギ等)


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4. 花粉症と風邪の見分け方

初期症状は風邪と非常に似ていますが、以下のポイントで見分けるのが一般的です。

確認ポイント

花粉症の特徴

風邪の特徴

鼻水の状態

透明でサラサラ(水っぱな)

数日後に黄色や緑色で粘り気が出る

目のかゆみ

強いかゆみや充血を伴うことがある

比較的少ない

くしゃみ

連続して何回も出る

単発で出ることが多い

症状の期間

飛散期間中(数週間〜数ヶ月)

数日〜1週間程度で軽快することが多い



5. 受診のタイミングと症状別「診療科」の選び方

花粉症では、花粉が飛び始める前後や症状が出始めた早い段階から治療を検討することで、症状のつらさを軽減できる場合があります。市販薬(OTC医薬品)で十分に対応できない場合や症状が長引く場合は、医療機関で相談しましょう。

また、「自分がどの花粉に反応している可能性があるか」を確認する方法として、医療機関でのアレルギー検査(血液検査など)があります。受診の際は、主な症状に応じて診療科を検討するとよいでしょう。

  • 鼻水・鼻づまりがひどい: アレルギー科、耳鼻咽喉科

  • 目のかゆみ・充血がひどい: アレルギー科、眼科

  • 肌の赤み・かゆみ: 皮膚科

  • 血液検査を希望・全身のだるさ: 内科、アレルギー科


医療機関では、症状や体質、生活スタイルなどを踏まえて、抗ヒスタミン薬や点鼻薬などの治療薬について相談できます。薬によって眠気などの副作用の出方は異なるため、不安がある場合は医師や薬剤師に確認しましょう。


ワンポイント解説:花粉症は年々悪化する?「花粉症デビュー」の仕組み

花粉症は、遺伝的な体質や生活環境、花粉への曝露量などが関係して発症すると考えられています。一定量の花粉に触れ続けることで体が花粉を異物として認識し、ある時期から症状が出始めることがあります。症状が気になる場合は、自己判断で放置せず、早めに医療機関や薬剤師に相談しましょう。



6. よくある質問

Q. 花粉症で喉が痛くなることはありますか?

A. 鼻水が喉に流れる後鼻漏や、鼻づまりによる口呼吸によって、喉の違和感や痛み、咳が出ることがあります。強い痛みや発熱を伴う場合は、風邪など別の原因も考えられるため医療機関に相談しましょう。


Q. 花粉症でだるさや頭痛が出ることはありますか?

A. 鼻づまりや睡眠の質の低下により、だるさ、集中力の低下、頭が重い感じが出ることがあります。症状が長引く場合は、自己判断せず相談することが大切です。


Q. 花粉症と風邪はどう見分ければよいですか?

A. 花粉症では透明でサラサラした鼻水、連続するくしゃみ、目のかゆみが続きやすい傾向があります。一方、風邪では発熱や喉の強い痛み、粘り気のある鼻水がみられることがあります。

症状が長引く場合、日常生活に支障がある場合、市販薬で十分に対応できない場合は、早めに医療機関へ相談することを検討しましょう。



7. まとめ

花粉症は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみだけでなく、喉の違和感、咳、頭痛、倦怠感、肌荒れなど、さまざまな症状として現れることがあります。風邪と似た症状が出る場合もありますが、症状が続く時期や鼻水の状態、目のかゆみの有無などを確認することで、見分ける手がかりになります。症状が長引く場合や日常生活に支障がある場合は、自己判断で放置せず、医療機関への相談を検討しましょう。



8. 通院や待ち時間の負担を抑えたい方へ

花粉症シーズンは医療機関が混雑しやすく、受診までに時間がかかることがあります。通院の負担を抑えたい方や、継続して同じ薬について相談したい方は、オンライン診療も選択肢の一つです。オンライン診療では、スマホやPCから医師に相談できる場合があり、症状や体質に応じた治療について相談できます。


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参考文献


執筆者

執筆・監修:髙橋 文乃(薬剤師)


経歴:2022年に薬剤師免許を取得。大手ドラッグストアでの調剤・服薬指導を経て、KDDIに入社後、現在はPonta薬局で薬剤師として勤務。オンライン診療・オンライン服薬指導やヘルスケア領域の情報発信に携わる。

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